哺乳動物は、母親が体内で子どもを育てます。その時に欠かせないのが胎盤で、これがプラセンタです。

これらの成分以外にもプラセンタには成長因子が含まれていて、この成分が細胞の新陳代謝を促すスイッチの役割を果たします。そのため、医療や美容の分野で注目を集めています。

プラセンタは新陳代謝を高めるだけでなく、自然治癒力も高める効果があると考えられています。実際に厚労省から認可された、ヒト由来のプラセンタ注射薬が医療現場で用いられています。またプラセンタは医療現場以外でも、美容成分としてサプリメントやドリンク、化粧品などに配合されています。

プラセンタを体内に取り込む方法で最も効果的なのが、サプリメントやドリンクです。しかし効果がすぐに実感できるわけではないため、決められた量をしっかりと摂取して３か月程度のスパンで様子を見るようにしましょう。

プラセンタにはヒト由来のものもありますが、サプリメントなどに使用されているプラセンタの多くは、豚由来の豚プラセンタと、馬由来の馬プラセンタです。

豚は年に二回、一度に約十頭程度の子どもを出産しするため、多くの胎盤を採取することが可能です。そのため、豚プラセンタはサプリメントなどに配合されているプラセンタの中でも最もポピュラーなものであると言えます。

しかし、豚を成育させる過程でさまざまな薬を投与されていることもあるため、安全性に気を付けて豚プラセンタを使った商品を選ぶ必要があります。

もう一つの動物由来のプラセンタに、馬由来の馬プラセンタがあります。馬は体温が高いので、病原菌などのリスクが低くその成分には多くのアミノ酸が含まれています。

馬プラセンタの原料として利用されているのは、サラブレットの胎盤です。サラブレッドの生育環境は非常に厳密に管理されていることが多く、また出産数も少ないため、非常に希少価値が高いプラセンタであると言えます。

動物由来のプラセンタでポピュラーなものには馬プラセンタと豚プラセンタがありますが、おすすめなのは馬プラセンタです。

その理由は、馬のほうが豚よりも成育環境が厳密に管理されているので、感染症やワクチン・抗生物質の使用などのリスクが低いためです。豚はこのようなリスクが高いため、時には人間にとって有害な影響をおよぼす可能性があります。

プラセンタと一緒に摂取することでその効果をさらに高めることができる成分に、プロテオグリカンがあります。プロテオグリカンはグルコサミンやコンドロイチンのもとになる成分で、高い保水力を持っています。

プロテオグリカン以外にも、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分やビタミンCも、プラセンタの効果を高めてくれます。

プラセンタを選ぶ際には、どのような抽出方法で加工されたものなのかをチェックすることも大切です。プラセンタの抽出方法によっては、プラセンタの成分を破壊するリスクもあります。できれば非加熱でフリーズドライの物を選ぶことで、プラセンタの効果をさらに感じることができるでしょう。